欧米をはじめ、中南米やアジアでも衛星放送の主流はデジタルだ。
CSデジタル放送でトップを切ったのはアメリカのTCI(テレ・コミュニケーションズ)社などが出資する「プライムスター」で、94年4月。
続いてヒューズ・エレクトロニクス社の「ディレクTV」のほか、96年にはイタリアのテレピュ社による「テレピュ・サテライト」などが、現在しのぎを削っている。
同時に地上波の放送もデジタル化が進んでいる。
イギリスやアメリカの地上波TVがデジタル化するスピードに対して、従来の日本の政策、つまり2005年までにデジタルを導入するというノンビリした対応では、世界の趨勢に遅れをとってしまう。
そこで99年末には、なんとか地上波もデジタル化したいと焦っているわけだ。
イギリスではBBCが97年にデジタル化を実現し、翌年には地上波、衛星、CATVによる"三つ巴"のデジタル戦争が始まっている。
99年にはアメリカが地上波をデジタル化していく。
放送業界は衛星に限らず、デジタル化への道を突っ走っている。
欧米では、すでに93年に次世代TVのデジタル化が決定していたそうだ。
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