携帯電話の登場は、電話機が一人一台の時代を実現し、それまで一世帯一台どまりであった電話の市場を大きく拡大した。
最近では、単に電話(音声での情報交換)としての利用に留まらず、電子メールや情報サービスのツールとしての利用が生まれている。
このように、新しいメディアの登場により、新たな市場が創造されるばかりか、メディアの複合的な利用により、さらに大きな市場に拡大していく。
幻国際化・ボーダレス規制の緩和、デジタル化による回線の共有化、インターネット利用の増大による回線需要の増大により、国際通信の費用は大幅に縮減された。
また、電子メール、WWWといった、ゆっくりと英語を読むことができ、気軽に海外と情報交換できる手段が現われた。
海外との情報距離・価格・格差は、今後ますます低くなり、海外の情報やサービスを利用したり、コンテンツを共有化するなど、国際化・ボーダレス化が大きく進展していくことであろう。
電子メールの利点は、いつでも発信できる一方、受信者は好きなときにそれを読むことができる点である。
つまり、電話のように発信者と受信者の時間を同時に拘束する必要がなくなり、時間という枷を破壊した。
一方、衛星や移動体通信は、いつでもどこでも利用できるという夢を実現し、場所の枷を破壊した。
メディア・ビッグバンは、これまで人間の行動に大きな制限を与えていたこの2つの枷を破壊し、メディアに縛られない、自由な生活を可能とした。
メディアは、あらゆる時間、あらゆる場所で、あらゆる人々を対象としたサービスを迫られている。
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